臨床診断 & 分析用ポンプ

脱気は、試薬、緩衝剤、希釈剤、サンプルなどの液体から溶解した気体や気泡を取り除くプロセスです。気体の混入は、検査結果全体の精度に影響を与えるため、脱気または脱泡と呼ばれるプロセスによって気体を除去することが最も効率のよい手法となります。時には、このことが分析の成功に非常に重要になることもあります。KNF ダイアフラムガスポンプは、長い耐用年数にわたり深い真空を供給し、湿った気体を処理する脱気アプリケーションの信頼できるコンポーネントです。

試薬やサンプルを大量の供給量からサンプル分析場所に移送、計量、注入する際に重要となるのが精度と再現性です。KNF のダイアフラム液体ポンプは、この機能を実現するために非常に多くの分析機器で採用されています。当社の医療用液体移送ポンプは、媒体の純度と清浄性を保ちながら、特定の時間にわたって同量の媒体を確実に供給します。

診断機器には、プローブの洗浄、サンプルウェルやキュベットの排液と洗浄、スライドの染色、すすぎ、試薬の洗浄、一般的な排出など、さまざまな種類の液体処理プロセスが含まれます。これらから生じる液体は、すべてポンプで廃棄しなければなりません。液体廃棄物の除去方法には、大きく分けて「直接処理」と「廃棄物回収後の排出」の 2 種類があります。KNF の医療用液体移送ポンプは、直接圧送またはバキュームオーバー液体圧送によって回収と除去を可能にします。

多くの機器メーカーは、注射針を洗浄した後、洗浄液の残滓を除去して再汚染を防ぐために、乾燥工程を設けています。針の内側と外側に乾燥用のクリーンエアを送るため、メーカーではダイアフラムガスポンプをよく利用しています。臨床診断のアプリケーションでは、KNF ポンプが何十年にもわたって信頼できる選択肢であることが証明されています。 

シリンジタイプの針は、通常、臨床診断機器や分析機器で供給される液体サンプルや試薬の計量または注入に使用されます。キャリーオーバーを防ぐためサンプルを取り扱う際には毎回の使用後に針を洗浄しなければなりません。さらに、KNF の医療用液体移送ポンプは、針に洗浄剤や水を流し込んだり、ウォッシュウェルやキュベットから洗浄液の廃液を吸引したりするためにも使用されます。KNF はディスクリートポンプまたはタンデム設計のいずれかを提供することで、このタスクを実現しています。

多くの医療用診断機器は、ピストンの作動、ゴミの吹き飛ばし、空気で作動するバルブ、流体回路の制御など、さまざまな目的で空気を必要としています。アイテムを保持し、持ち上げるための真空カップもこれに含まれています。医療機器メーカーは、これらの機能を実現するために、何十年にもわたり、ダイアフラムガスポンプやスイングピストンポンプを採用してきました。

液体の中には、懸濁状態を維持するため、あるいは分析やインキュベーションの理由からシステム温度を維持するために、常に混合が必要なものがあります。どちらの場合にも循環ループが必要です。ダイアフラムポンプが好ましいのは、他のポンプタイプよりも穏やかに作動するためです。圧力が高すぎるとチューブが破裂し、真空が多すぎると液体がキャビテーションを起こすおそれがあります。医療機器メーカーは、KNF がポンプソリューションに活かしてきたこの分野での長年の経験を信頼していただくことができます。

液体の供給と補充は、医療用液体移送ポンプでその信頼性が証明されている機能です。ダイアフラム液体ポンプは媒体の純度を保ち、ダイアフラムガスポンプは液体に圧力を加えて低パルス流を実現します。どちらのポンプも、さまざまな分析や診断において、水や洗浄剤、試薬などをバルク供給からより小さなリザーバへ、あるいは使用箇所へ移送するために使用されています。

これらの分野では、多くの異なる液体を取り扱う必要がありますが、それぞれに潜在的な問題があります。例えば、低粘度の液体は漏れやすく、高温になる液体や化学的不活性が必要な液体もあります – KNF はあらゆるタイプの液体を取り扱うためのソリューションを提供します。弊社の医療器医用ポンプは、病理学および組織学の数多くの用途で信頼性の高いコンポーネントであることが証明されています。それらは、組織の前処理、パラフィンワックス包埋、組織化学染色洗浄、切片作製後の温水浴への供給、カバーガラスの処理などに活用されています。