要求の厳しいアプリケーションに応えるジェントルフローポンプ
KNF では、バリューチェーンの終点を見ることから新しいダイアフラム液体ポンプの開発を始めます。インクジェット市場及び医療部門はこれの良い例です。数十年前、紙へのデジタル印刷インクから始まったことが、革新的な拡大産業へと変貌をとげたのです。現在、デジタルインクジェット印刷は繊維や梱包産業、セラミックスへの印刷やガラス製品、電子機器産業や添加物製造まで多種多様なアプリケーションで使用されています。医療産業でも同じことが言えます。
ダイアフラムポンプは、インクジェットや医療分野など、要求の厳しい用途に多くの利点を提供します。非常にクリーンで、オイルフリー、液体を優しく扱うことができ、優れた液漏れ防止機能を備えています。しかし、脈動があるのが難点です。ダイアフラムポンプは、蠕動(ぜんどう)ポンプ、ギアポンプ、ピストンポンプなどの容積式ポンプと同様、脈動を発生させる。そこで、KNFでは、特殊なジェントルフロー技術により、ポンプ脈動を最小限に抑えた液体ポンプをいくつか開発しました。
インクジェットがジェントルフローポンプが活躍する理由
ダイアフラム液体ポンプはプライマー、インク、ワニス、樹脂あるいは品質を犠牲にすることなく導電性の液体を動かさなくてはならないため、インクジェットアプリケーションには必要不可欠です。これには粒子を含むインクなど、化学的侵食性のある媒体等が含まれます。ジェントルフローポンプをこれらのアプリケーションで使用すれば真のエンジニアリング価値を付け加えることができます。幾つかの利点はチューブにおける抵抗の低減で、それらは数ミリの厚さであったり、数メールの長さであったりします。ここで、スムーズなフローはポンプ処理の効率性を増加させます。また、インクシステム内の圧力ピークを防ぎます。これは重要なことで、最悪の場合、これらの圧力ピークはプリントヘッドあるいはプレキュアインクにおいて正確に制御されえた圧力条件を妨害することで印刷の質に影響することがあります。
最小限のポンプの脈動は医療アプリケーションにおいて必要不可欠
インクジェットアプリケーションに重要なジェントルフローダイアフラム液体ポンプの多くの利点はまた、医療テクノロジーにおいても非常に重要です。この分野では、媒体がクリーンな方法で移転され、チューブ接続も同じような効果を持つことがあります。医療アプリケーションにおいて、本当の違いを作り出す更なる利点がまだあります。多くのアプリケーションが患者との接触があるため、ポンプ脈動は患者によって聞こえたり感じたりすることができ、不快感を与えることがあります。ジェントルフローテクノロジーによって、これを避けることができ、患者の快適性を向上させ、回復の経過に一躍買っています。
KNF ジェントルフローポンプができること
KNF は数年前にジェントルフローポンプの開発を始めました。医療用ポンプやインクポンプを含むこれらのモデルのいくつかは、市場で成功を収めています。極めて低いポンプ脈動により、大容量の液体を効率的かつ穏やかに流動させることができます。KNF ジェントルフローポンプテクノロジーについてさらに詳しい情報を入手してください。分解立体図の画像には、ジェントルフローシリーズに含まれる KNF FP 150 の特徴が示されています。
概要
利点
アプリケーション
- ポンプ脈動を最小化した製品
- 最大 5 L/min の流量を提供
- KNF の最大流量製品
- 12 L/min 以上の液体流量
- 外部脈動減衰器
- 圧力制御バルブ
- フィルター
- コンパクト
- サイズ/性能の高比率
- 長寿命
- メンテナンスフリー
- 自吸
- ドライラン可能
- 侵襲性の高い媒体に利用可能なバージョン
- 食品グレードの要件を満たす NSF 認定オプション
- 優れた流量制御性
- 軽量
- IP 保護等級の高いオプションが使用可能(最大 65)
- 顔料沈降を防止する UV インク、水性インク、溶剤インク再循環
- インク温度管理
- 釉薬、ワニス、接着剤、ホットメルト再循環
- 優れた直線性とターンダウン比による精密かつ柔軟な試薬の輸送
- 試料調製時の溶剤の供給
- 針洗浄用洗剤の分配
- 患者の体温管理
- 美容医療レーザーの冷却システム