KNFダイアフラム式気体ポンプは、ガスや蒸気を移送・圧縮し、媒体に異物が混入することなく真空状態をつくります。サイズ、モーターの種類、制御、電圧、耐薬品性、安全性、振動、ノイズ、温度耐性など、各用途における要件...
新型N 952オイルフリー真空ポンプの特徴特長は化学分析システムやターボポンプの粗排気用真空ポンプでの使用に最適です。このポンプシリーズの特長は低振動で深い真空度に速やかに到達させることが可能であり、多種多様な重要なアプリケーションに適しています。
分析システムや関連産業に適した真空
真空は求める結果を得るため、化学反応を制御するためのラボでの研究および分析に重要なツールです。同様に、真空技術は環境技術、分析技術および水素生成において重要な役割を担い、それはより高いスループットや高い解像度が必要とされるこれらの成長市場が増加しているためです。また質量分析や電子顕微鏡におけるターボポンプの起動には粗排気用真空によって可能となります。
容器の減圧、真空度プロファインリングによる真空乾燥
最終的には1.5 mbar abs.までの真空を最高36 l/minの流量によって、 新型 N 952 ダイアフラムポンプシリーズは多くの分析アプリケーションのために重要なサポートをします。例えば、真空ポンプの高い能力で容器を素早く減圧することができます。到達真空に素早く至り、高い排気速度を維持できることから、N 952はターボ分子ポンプの粗排気用真空ポンプとして最適です。
乾燥チャンバーや加熱チャンバーに設置した場合、N 952ダイアフラムポンプは、必要される真空度プロファイルを正確に維持するための排気速度制御と低振動性という2つの強みを同時に発揮します。
到達真空度に至るまで安定した
N 952の真空減圧性能は非常に優れています。プロセスの要件に応じて、4個のポンプヘッドが直列あるいは並行に接続させることができ、またその他の接続組み合わせも可能です。ポンプヘッドの様な接続方法のいずれでも安定した減圧特性を維持します。
速度制御と減圧特性、操作プロフィール性とデジタルにパラメーター化が可能。
優れた減圧特性KNFが自ら開発および製造される新世代ブラシレスモータによってサポートされています。これによって、ポンプはお客様のシステムの流量制御と連動して性能条件に最適に運用可能となります。ユーザーにとっては、低振動および静粛な運転という形でプラスの効果があります。
自社で開発されているデジタルカスタマイズシリーズの全てのKNFモーターのように、新世代はPWMを介してアナログ、あるいはデジタルに制御することができます。このようにして、N 952は個別の操作プロフィールを可能にします。ブラシレスDCモータのデジタルパラメーターによって、特定のポンプ起動、動的操作プロフィールやプロセス重視の緊急スキームの設定はバーチャル的には無制限です。結果として、N 952ダイアフラムポンプは正確に必要な真空まで到達させ、お客様のシステムがお求めの効率性もサポートします。
化学分析システム用シリーズモデルのバリエーション
ブラシレスDCモータ付きの耐食型の真空ポンプは24V電源用と世界で使用可能なワイドレンジ交流電源の両方で使用可能です。N 952は分離した電源スイッチ付きのスタンドアロンバージョンもご用意、特に振動に敏感なアプリケーションに最適です。これにより真空ポンプをプラグアンドプレイソリューションとしてシステムとは別にセットアップできます。
通常、N 952シリーズのダイアフラムポンプは真空乾燥、ターボポンプとの組み合わせ、分析機器システムなどに使用されます。その他の途としては、走査型電子顕微鏡、質量分析、赤外線レーザーを用いたガス分析、メタンから水素を製造する際のガス純度監視などが挙げられます。ガスクロマトグラフィーや排気ガス分析におけるNOx検出用システムなど、N 952が使用されるシステムはさらに広がっています。